鉢が割れた。

2015年7月10日

会社の玄関に、ベランダで育てている植物を
二鉢、並べている。

一つは椿。
もう一つは、いただいた寄せ植えの花篭の中の一つを、
大きな鉢に植え替えて育てていた。
名前は分からないが、カラーに似た花だ。


会社は四つ角の一角を占めている。
朝の出勤時、信号待ちで見るともなく見ていると
玄関にあるはずの鉢が1つない。
どうしたんだろう?


しばらくして、
「実は」と電話がかかってきた。

朝、鉢が割れていたという。
風で倒れたの?

    いえ、そうではなくて。
    その〜。よく分からないのです。

言っていることが分からないので、
とにかく持ってきてもらうことにした。

鉢は倒れていたの?
    それが、この状態で立っていました。

世の中には、不思議なことがあるものだ。
鉢の一部が剥がれて割れて、
鉢の周りにバラバラに落ちていたという。

名前の分からない、
濃い桃色のカラーに似た花がいっぱい咲いている植物は、
葉っぱの1枚も傷んでいなかった。

仮に誰かが叩き割ったとすれば、
鉢は倒れるだろう。

一体、どうしたというのだろう?


肥料をタップリ与えたからだろうか、
鉢いっぱいに新芽が出て、
花芽も嬉しくなるほどついていた。

でも、少し、詰まりすぎかな?
とは思っていた。

考えられるのは、根が張りすぎて、
このところの雨で、
    ああ、もう身動きがとれない。
    どうにかして
と叫んだその時、
鉢が割れたのではなかろうか。


頑丈そうな植木鉢を、
植物が、それも木ではない、
なよなよとした草花に
割る力があるのだろうか。

しかし、目の前の植物を見れば、
それ以外に考えようがない。

そうだとすれば、
本当に凄い生命力だ。



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